物を手放すのは、想像以上に大変な作業でした
2つ前のブログ記事にも書きましたが、個人的には海外引越し準備の中で”断捨離・不用品処分”が一番大変でした。
私たちは船便・航空便を使わないため、極限まで荷物を減らさなければなりません。
目標としていた荷物量はこちら↓
- 機内持ち込み荷物:リュック【×2】
- 預け入れ荷物:スーツケース【×3】 ダンボール【×3】

キャパを設定しておくと「入らないなら処分するか…」と諦めがつきやすい、というか諦めざるを得ないです。
売れるものは売り、譲れるものはなるべく譲ったうえで、捨てて捨てて捨てまくりました。
都内で引越しする度に荷物を整理してきたつもりでしたが、結局新居に合わせて色々買い足し快適化しようとするので減ってはいなかったんだなと気づきました。
ただ捨てると言っても、大掛かりな断捨離になると捨て方不明の物や粗大ゴミに出せる要件を満たさない物も出てきたり。それらの確認作業も多かったですね。
もちろん断捨離だけが準備ではなく、コロナ禍(2021年)で世の中ピリピリムードの中、他の用事や日々の生活をこなしながら実行していくわけで渡航直前はバタバタ。
大人ふたり分だけだし楽でしょ〜と思っていましたが、要領が悪く気力・体力が弱小な私からすると結構疲れました。笑
いつかは日本に戻ると思いますが、時期は未定なので中途半端に残して保管するわけにもいかないし。
一番最初にやったこと:確実に必要ない物の処分
断捨離に関して初めにやったことは、今すぐ手放しても全く支障がない物を処分すること。
海外引越しとか関係なくさっさと処分し…

初っ端から家中の物を対象にすると大変なので、とりあえずパッと目についた物限定で。
準備運動のようなものです。
我が家の場合は
- ほぼ身に纏うことのない衣類 / 靴 / ファッション雑貨
- 読み返したことのない本
が該当しました。
日本でも海外でも使わなそう…と一瞬でも思ったら、それが手放す時。
このとき処分したものに一切未練はないです。
処分方法はざっくりこんな感じ↓
高価で取引できそうな物 | ヤフオク出品 |
安値であれば売れそうな物 | フリマアプリ出品 |
ほぼ無料で譲ってもいい物 | 身内へ送付・ジモティー出品 |
その他 | 廃棄・粗大ゴミ申し込み |
靴やバッグ、本はそこそこ売れましたが、衣類の多くは買い手が見つからず捨てることに。
捨てた数量ダントツ1位は「服」でした。(過去の買い方を反省)
ただ捨てるのはもったいないですが、リサイクルショップへの持ち込み・寄付・不用品回収業者への依頼は除外。
環境には良くないし罪悪感ももちろんありますが、この時の私にとって時間や手間を考えて”やらないことを決める”のは結構重要でした。

実家マンションのゴミ捨て場にはリサイクル用の服置き場があり、そこに出せばリサイクルされる仕組み。
それがあれば気持ち面でかなり救われたはず…
本はフリマアプリに出品したのですが、アプリ内で最安値かつAmazon中古品よりも安い価格を設定し、どんどん売り捌いて家の外に出すことを最優先しました。
この価格設定のおかげか即買いしてくれる人が多かったです。
近所のヤマト運輸が神
売れたらある程度まとめて近所のヤマト運輸に持ち込み、発送手続きをします。
ある日、持ち込んだ本の量を見たベテラン女性スタッフさんが驚いていました。

受験シーズンが終わると一気に参考書が売れることはあるけど、この量はすごいわね!
単刀直入に「何の本?」とは聞けないけれどジャンルを知りたそうだったので、自ら伝えました。笑
その後も幾度となくヤマト運輸に足を運ぶことになります。
この時のスタッフさんには丸々3ヶ月間、渡航前々日までお世話になりました。
小雨でも難なく行けるくらい近所でよかった。

大きく重たい荷物でも、どんなに数が多くても、毎回嫌な顔ひとつせずテキパキ対応してくれて本当に感謝しています。
(うっかり規定通りに梱包できてなかったものを見逃してくれたことも…)
退去日前日に最後の荷物を出しに行った時には「頑張ったね〜!」と言ってもらえて嬉しかったです。
次にやったこと:カテゴリ分けと処分スケジュール管理
第一段階の不用品処分を終えたら、本腰を入れて残った物の処分スケジュールを考えていきます。
まずは家にある物を大きく3つに分類しました。
1. 現地に持っていく物 |
2. 日本の実家に保管する物 |
3. 処分する物 |
トランクルームは利用しません。
まずは日本から現地へ
- 絶対に持ち込みたい物
- できれば持ち込みたい物
をリスト化。(スプレッドシート使用)
これに関しては色々な方のブログを参考にし、不足しているものは買い足しました。
また、リストの中に”修理が必要な物”があれば早めに対応します。
さらに
- 飛行機や渡航先の国へ持ち込み可能か
- 電化製品の電圧
を確認しておきます。
(チェックしたはずが、後々やらかしました ← いつかブログに書ければ…)
それぞれの実家には
- 保管必須の書類 / カード / 写真 / アルバム など
- 最低限の冬服
- 冠婚葬祭の服 / 小物
を置かせてもらいました。
実家は部屋が余っていましたが、親からするといつ帰国するかわからない子供の荷物を預かるのは気が進まないだろうなと思います。
(自分の中でそう思っていただけで実際に嫌がられたりはしていないです 快く受け入れてくれました)
なので最低限の荷物だけ保管をお願いすることに。目安は両手で抱えられる程度の量。
現地に持ち込まない、かつ実家にも置かない「処分対象品」に関しては
- 家具
- 家電
- ガジェット
- ブランド品 / 有名メーカー製品
など売れる見込みがあるものから優先的にリスト化。
そこからさらに3種類に分類し、いつまでにどの手段*で処分するかスケジュールを立てていきます。
カテゴリ | 手放す時期:目安 |
すぐに出品して差し支えない物 | 退去2〜3ヶ月前 |
ある程度退去日が迫ってきたら出品する物 | 退去1ヶ月前〜2週間前 |
退去日ギリギリまで使いたい物 | 退去1週間前〜当日 |
* ヤフオク / フリマ アプリ / ジモティー / 身内 / 廃棄・粗大ゴミ
我が家の”ギリギリまで使いたい物”とは、電化製品でいうと冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・ドライヤーなどを指します。
これらは退去直前に身内がほぼ引き取ってくれることになり、本当に助かりました。
冷蔵庫や洗濯機は中古品として出品することもできますが、直前で取引キャンセルされた場合絶望的状況に陥ります。なので他人とのやりとりは極力避けたいところ…

ドライヤーも退去日当日まで使用したかったので、最後の最後にまるっと引き取ってもらえたのはラッキーでした(全て配送で対応)
粗大ゴミは早めに申し込みが必要
ゴミの内容や時期にもよると思いますが、粗大ゴミは申し込んですぐに回収に来てくれるわけではありません。
そのため、粗大ゴミに出すと確定した物については申し込みを早急に済ませておくと安心です。
例えば我が家の場合「布団」を退去日の朝(渡航の前々日)に粗大ゴミに出しましたが、申し込みは1ヶ月半前に済ませていました。

自治体により違いがあるかもしれませんが、私たちが住んでいた地域はオンラインで申し込み・キャンセル可能でとても簡単でした
今回の大掛かりな断捨離によって、物の捨て方が大体把握できたように思います。
物干し竿は長すぎる場合切断する必要があるなど、知らないことも多く勉強になりました。
(実際に規定の長さを超えていたので電話で相談したところ、「切断できないならそのまま粗大ゴミに出していい」と言ってもらえました。良かったーーー)
本帰国して一から家財道具を揃える時がきたら長さ・高さには十分気をつけよう。
粗大ゴミはゴミ捨て場に運ぶのも一苦労。かなり体力奪われます。

未来の私へ:
本帰国することになったら必ずこのブログを読み返して。当時の疲労感を思い出して!!
ヤフオク・フリマアプリ・ジモティーを同時期に使ってみて
売る物・譲る物・捨てる物と分けてそれぞれ対応していたわけですが↓
高価で取引できそうな物 | ヤフオク出品 |
安値であれば売れそうな物 | フリマアプリ出品 |
ほぼ無料で譲ってもいい物 | 身内へ送付 or ジモティー出品 |
その他 | 廃棄、粗大ゴミ申し込み |
ヤフオク・フリマアプリ・ジモティーを並行して使ってみて、改めて購入者の特徴によって使い心地が大きく変わるな〜と思いました。
《ヤフオク》
高額取引が多いことも関係しているのか、メッセージ・評価の書き方から全体的に購入者のマナーの良さが伝わってくる。気持ちよく取引終了できることがほとんど。
《フリマアプリ》
値下げ不可と明記しても値下げ交渉してくる図太い人、まとめ買いで商品指定を間違えて時間を奪ってくる人、評価コメントなしの失礼な人が目立ち、取引回数を重ねれば重ねるほどストレスがかかる。
《ジモティー》
0円〜1,000円以下で出品すると即日指定場所へ受け取りに来てくれるうえに直接感謝される(内容によってはかなり喜ばれる)ため、こちらも気分が良くなる。
ざっとこんな感じですかね。
当日引き取りに来てくれることの多いジモティーは渡航直前の多忙な時期に大活躍。
0円出品すると速攻で複数人から連絡がきます。
使い古しの100均、無印、山崎実業などの細々した雑貨、売れそうにない大量の食器などを大喜びで受け取ってくれてありがたかったです。どれも傷や汚れがあるのに。
(受け取りにくる人は主婦、トラック持ち業者風の男性、身なりが綺麗な車持ち老夫婦など様々でした)
一方で、面倒な人が多いフリマアプリは時間に余裕のある前半でしか使えませんでした…

後半は「フリマアプリ(の一部の面倒な買い手)に手間をかけるくらいならジモティーに0円出品したるわ!」という謎テンションに突入。
とはいえ予想以上に現金化できたのは良かったです。
【海外引越し/移住】日本での断捨離まとめ
今回の断捨離は
- 近所のヤマト運輸の親切な対応
- 引き取りや保管を快諾してくれた身内の存在
- 便利な売買サービス
- オンライン化された粗大ゴミ受付
- マンション敷地内に24時間ゴミ出しできる環境 → 本当にありがたい
- 可視化&スケジュール管理
- 夫婦ふたりの協力体制 → それぞれの得意分野を担うのが大事! 夫もかなり積極的に動いてくれました
のおかげで無事終了できたと思います。
どれか一つでも欠けていたらキツかったなー。
物を捨てること、他人との取引を重ねることは想像以上に体力や決断力が必要でした。
渡航直前は様々な手続きがあり、移動も多いうえにパッキング・断捨離が重なりヘロヘロな状態。
退去日前日の夜に食器を捨てに行ったのですが、手が滑ってマンション敷地内(ゴミ捨て場のドアの目の前)に思いっきり落としてしまい、夜な夜な砕け散った食器を掃除するという不運に見舞われたのを思い出しました。
相当疲れてたんだろうな。いやおっちょこちょいなだけか?
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