前回の続きです。
これまでのおさらい…
✔︎ 楽天プレミアムカード付帯の海外旅行保険を利用し、保険会社から紹介された病院を受診(キャッシュレス診療)
✔︎ 脱水症状に伴い血圧低下、症状が思わしくないため病院内の救急センターへ移動した
タイ・バンコクでの入院体験談【救急センターでの処置&入院生活編】
4〜5つほどのベッドが横並びになっている「救急センター」へ案内され、車椅子からベッドへ移る私。
ベッド間はカーテンで仕切られているため、隣の様子は気になりません。
通訳の方がずっと側にいてくださり、医師や看護師さんの言っていることを都度翻訳してくれます。メモをとりながらの翻訳で丁寧に対応してくれているな〜という印象。
まずは医師からのヒアリングと触診から。
・いつからどんな症状があるか
・下痢は何時頃から何回くらいしたのか、便の状態はどう変化していったか
・当日は何を食べたのか
・普段飲んでいる薬、アレルギーの有無
・持病や大病の経験はあるか など
その後、医師から看護師さんたちへ処置の指示があり、採血や点滴が開始されました。
私の場合、水溶性下痢を繰り返したのに水分をまともにとれておらず、脱水症状に伴う血圧低下などが見受けられるとのこと。
点滴をうけつつ、病院が提供してくれたストロー付きの水をちびちび飲み、ベッドで休んでいました。
看護師さん複数人がベッドの向かいに常駐していて、定期的に血圧や体温など観察しにきます。この状況に少し安心し、夫には外出してもらいました。

ずーっと付き添いさせるのも申し訳ないので、外出して買い物やごはんを楽しんできてほしい
【プチ困ったこと】トイレがまさかの…おまる!?
点滴に繋がれていると、そのうち尿意を催してきます。
救急センター内には、私のベッドから徒歩10歩先くらいの至近距離にトイレがありました。
途中で様子をみにきた看護師さんに「トイレに行きたい」と伝えたところ、
まさかの…

ここでしてね、はいコレどうぞ
!??
差し出されたのは、ベッド上における「便器」&「吸水性のありそうな布」。
イメージ↓

しかも、ご丁寧に下着やズボンを下ろすところまで手伝ってくれるではないですか。
カーテン一枚で仕切られているだけのこの空間で急にしろと言われても全く出てこない…
尿は溜まっているのに緊張からか全然出ない。

しかもカーテンの閉めが甘くて若干隙間が…
通りすがりの看護師さんor医師と目が合う(苦笑)
たまに女性看護師さんが覗きにくるけど、その度できてなくてギブアップ。
「この至近距離なら私は歩けるから、普通のトイレを使わせてくれ!」
と拙い英語で訴える私。
最初は
「血圧が低いからだめよ〜」
と断っていた看護師さんたちも、さすがに同情したのかトイレ前までベッドを押して連れて行ってくれました。

助かった〜。戻るときは私をベッドに乗せて、元の位置まで押してくれました。
わがまま言って申し訳ないと思うけど、普通にトイレで用を足せて良かったです。
医師からの入院のススメ。キャッシュレス診療なのに支払い請求?!
夕方、夫が外出から戻ってきたタイミングで、医師から今後について話がありました。

相変わらず血圧が低すぎるので、このまま帰すわけにはいかないな。
入院したほうがいい。しますか?(一応意思確認あり)
そして、そのあとに続く言葉に耳を疑う私と夫。
通訳さん経由で言われたのは

入院の場合、入院費用を一部自己負担していただくかもしれません。
「キャッシュレス 診療なのに??なぜ??」と取り乱した気持ちを抑えつつ返事を保留にし、保険会社へメールで相談。すると、保険会社からは

入院分の新たなお支払保証のレターが必要になった場合、
病院がその旨弊社までメールで送ってくるのが通常ですので
お立替されなくても大丈夫かと思います。
との回答。
この返信メールを通訳の方にお見せしたところ、お次は…

入院の場合、デポジットで8万バーツお支払いが必要となります。
8万バーツ(日本円で約28万円)ですって??
ちょっとあーた、何言ってんのよ!!
(通訳の方はただ言われたことをそのまま伝えてくれているだけなので全く悪くない)
ここでまたまた保険会社にメール相談。

今、私から病院へ直接確認しますね!
現地の保険会社の方は頼もしく、すぐに病院と話をつけてくださり、結局一部自己負担なし・デポジットを納めることもなく入院手続きに進むことができました。
一体なんだったんだ…
入院が決定したら、いろいろな書類を持ってこられるので都度サインをします。

キャッシュレス診療のはずなのに何か支払いを求められたら、返事を待ってもらい冷静に保険会社に相談するのがいいと思います。
【入院病棟へ移動】ホテル並の綺麗な個室・サービスの良さに驚き
手続きが完了し、ベッドに寝たままの状態で入院病棟へ移動しました。
夫はホテルへ戻り、私は看護師さんに介抱されながら入院着にお着替え。
そして用紙とペンを渡され、トイレに行く度に【時間、大小どちらなのか、便の状態】を記録するよう指示がありました。(時間を書いて、選択肢に○をつけるだけ)
ひとりになった瞬間、改めて病室を見回してびっくり。まるでホテルのような綺麗さでした。
【病室】豊富な設備・充実のアメニティでほぼ手ぶらでも過ごせる好環境
電子レンジ・保温ポット・冷蔵庫・テレビなど家電系豊富。(1泊2日の入院では使わなかった)
電子レンジの上に置いてある水・ジュース・お菓子は退院時全て持ち帰りOK。
お水・コップ・ストロー・ティッシュが提供されるの地味にありがたい。(日本での入院生活では全て持参していたので)
入り口前はカーテンで仕切ることができるので、着替え時は看護師さんがちゃんと気を遣ってしめてくれます。
付添人が座れるスペースとして入り口側にソファあり。額縁に入った絵が飾られています。
窓際には椅子&テーブルセット。
一番ありがたかったのは、洗面台とトイレが個室内に設置されていたこと。
ちなみに洗面台脇のアメニティも持ち帰りOK。入院すると思っていなかったので、歯ブラシや洗顔類があるのはとても助かりました。
トイレも清潔。生理用品はお願いすればもらえます。
隣にはシャワールームもあり、タオルが用意されていました。
トイレまで近距離だったので、低血圧でフラフラヨタヨタの私でも繋がれている機器のコンセントの抜き差しをレクチャーしてもらい、自力で行くことができました。
ヨボヨボ…
↑入院したてのときはまだグッタリでした…
↑夜〜朝方にかけて徐々に回復!

翌朝、看護師さんが暖かいタオルで身体を拭いてくれました。
確か入院着も新しいものと交換した気がします。
時々医師と看護師さんが様子をみにくる
入院して休んでいると、1〜2回医師が様子をみにきてくれました。
医師はゆっくり英語で話してくれます。(夜遅くだったのでたぶん通訳の方は帰った)
翌朝はまた通訳の方がきてくださったので助かりました。
その他、看護師さんが定期的に点滴の減り具合や体温、血圧をチェックしにきます。

体温を測るとき、脇ではなく舌の裏側で挟む形式だったので、口周りの筋力がない私はプルプルして大変でした…手で支えないと落ちてしまいます
看護師さんは簡単な英単語を話せましたが、こちらから何か伝えたいときは「Google翻訳アプリ」を使ってタイ語に訳された画面を見せると意思疎通がスムーズでした。
【元気の源は食事】入院食は結構美味しい
あまり期待していなかった食事面。
実際は結構美味しかったです!
最初はほぼ具なしのおかゆのみ。次からおかゆに鶏肉や白身魚が投入され、パンやさつまいもスープといった固形物も提供されるようになりました。
粉薬も一緒についてきます。
鮮やかな黄緑のドリンクはめっちゃ甘かったので残しました↓
おかゆは出汁がきいてて美味しかった。
配膳も下げるのも、全て担当の方がやってくださるので至れり尽くせり。
朝はゴミ回収や備品補充担当の方も来てくれます。

挨拶してくれてとても親切
謎の自己負担金&デポジット請求事件はありましたが、病院の方々は皆んな優しくて結果的にはこの病院で良かったな〜と思いました。
次回は退院&請求額編です。
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